
イギリスの女王として70年にわたって在位してきたエリザベス女王が2022年9月8日、96歳で亡くなり世界に衝撃が走りました。
エリザベス女王は、イギリス国民だけでなく、世界中の人々から親しまれ、国際社会での功績を称え、著名な方々から追悼の声が相次いでいます。
国内外では「国葬」についての方向性が検討され、様々な声が聞こえてきています。
「国葬」と言えば、2022年9月27日に予定されている安倍元首相の国葬。
メディアではエリザベス女王との国葬が比較され、「本物の国葬」という言葉がネット上を賑わせているようです。
そんなエリザベス女王と安倍元首相の国葬について比較してみました!
目次
エリザベス女王の国葬は?
歴代の国王の国葬ともなると大掛かりな葬儀になりそうですが、エリザベス女王の場合はどうなるのでしょうか?
英BBCによると、国葬は2週間以内にウェストミンスター寺院で行われる見通しだという。
イギリスでは国葬を賜る対象となる者は、基本的に国王と英国王室の構成員に限られるが、例外として、国家に特段の功労があった者が国葬とされる。引用元:Wikipedia
「イギリスでは国王による課税や国費の支出について、議会の同意、つまり国民の同意が必要となった歴史的な経緯があります。これは民主主義の根幹にある考えです。チャーチル元首相が国葬となった際にも、国葬には多額の費用が使われるため、議会の過半数の同意が必要とされました。国民の代表である議会の承認なしではできないということです」
引用元:Yahooニュース
なるほど。
もちろんお金(税金)が掛かることですから、民意を反映させて議会で決定という流れということですね。
…と言うことは、日本での「国葬」はどうなのでしょう??
安倍元首相の国葬は?
内閣総理大臣経験者の国葬としては1967年(昭和42年)10月31日に行われた吉田茂の国葬以来約55年ぶりに行われる国葬であり、安倍は第二次世界大戦後の日本では天皇及び皇后を除いて国葬が行われる2人目の人物となる予定。
2022年(令和4年)7月14日、内閣総理大臣の岸田文雄は記者会見で同年の秋に国葬儀の形式で政府主催の葬儀を行うことを明らかにした。岸田はこの記者会見で今回の国葬の費用は全額国費で賄う見通しであることを発表。
引用元:Wikipedia
これってつまり、岸田さんが決めて、国からお金は出しますということになりますよね。
先程のエリザベス女王の例と比べ、とても差があると思うのは私だけではないはず…。
ちなみに、安倍元総理の国葬にかかる費用については、
今年度の予算からおよそ2億5000万円程、
警備や警護、各国からの要人えの接遇・交通費などに14億円程、
合わせて17億円程の見込みと言われています。
…17億、、、(苦笑)
ちなみに、エリザベス女王の国葬に掛かる費用を調べたところ、15億円から20億円程度になるそうです…。
岸田総理大臣は、記者団に対し「『国葬儀』については、各国からさまざまな連絡が入ってくるなど、状況が少しずつ明らかになってきた。特に接遇を要する首脳級などの代表団の数が50程度になるなど、推定や仮定を置いたうえで、どのぐらいの数字になるのか試算を行い、できるだけ丁寧に見通しを示す観点から、その数字を今回示した」と述べました。
引用元:NHK
このような岸田首相の対応にも疑問の声が出ているようですね。
岸田文雄「(安倍晋三の国葬に必要とされる約16億6000万円の費用について)過去の様々な行事との比較においても妥当な水準である」
妥当と思われていないから批判/非難が押し寄せているんじゃないですかね(՞ةڼ◔)
— 法學院狂魔 (@Adepteater029) September 8, 2022
昨日ニュースで岸田が国葬について「最終的にかかる費用は終わってみてから精査して出します」みたいなこと言ってたんだけど、サラリーマンの感覚からするとそれでいろいろ通ることがあり得なくてびっくりした
— やる美 (@tanukihige) September 7, 2022
「安倍氏国葬風イベント」にかかる費用。岸田内閣が必要と示した16億を大きく超えてかかった場合、ネットの政権擁護コメンテータたちは「もう終わったこと、国会で議論することなんでしょうか?」って言うんだろうね。そういう思考の国民への刷り込みこそが、今の政治家劣化、政治劣化の元凶なのにね。
— 木村知 (@kimuratomo) September 9, 2022
めちゃくちゃ叩かれてますね…。
たしかに疑問に思う国民は多いでしょう。。。
社会人だとしたら普通に怒る案件ですよね。。
エリザベス女王と安倍元首相の国葬を比較してみた!
まずイギリスでは「国葬」という概念があります。(他にもアメリカなども)
日本では前述した通り、吉田茂元首相以来2人目と言われています。
そして、今の日本の経済状況と現職の時の功績など、比較すると批判的な声が出てくるのも多いのではないでしょうか。
ましてや今の統一教会問題もあり、政府・岸田総理からの発言、そしてその行動やタイミングなども疑問視する声が多いのは確かです。
わかりやすく整理すると
- 国葬の決め方が違う
- 歴代で国葬を行ってる数が違う
- 世界や各国においての貢献度が違う
また、岸田総理の発言が引っかかる人が多いのも首を傾げる要因のひとつでしょう。
「国家元首だから当然だが、反対論の方が多い安倍元首相の国葬とどうしても比較されてしまう」
「半旗も弔意も『ご自由に』というのでは、国葬ではない。やはり、(8日に国会の閉会中審査に出席した)岸田首相の説明では少し無理がある」引用元:Yahooニュース
元東京都知事の舛添要一さんもこのように述べています。
比較対象にするのはいかがなものか、という意見もあるようですが、Twitterの反応も見てみました!
エリザベス女王、国葬。
日本でも天皇が死んだら国葬になる。
イギリスで、もしボリス・ジョンソン『元首相』が死んでも国葬にならない。
サッチャー『元首相』で、特別な葬儀をしたが、それも国葬ではない。
エリザベス女王の国葬でもちゃんと国会を通して決めた。
安倍など国葬にしてはいけない。— エリック C. (アベ壺政治を許さない) (@x__ok) September 9, 2022
安倍元総理の急逝に際して「様々な形で世界中で敬意と弔意が表された」と言う岸田総理の真摯で不思議な、国葬に対しての説明。思わずはぁ?空いた口が塞がらなかった。
我々は、奇しくもエリザベス女王の逝去で社交辞令ではない、本物の敬意と弔意を目の当たりにすることが出来るわけだ🙄— えたの〜る星人 (@NotForSale2021) September 10, 2022
エリザベス女王の国葬でさえ英国議会がこれから承認します
英国と同じ議院内閣制の日本が内閣限りの判断で安倍晋三の国葬を決定するなどはありえません
海外メディアは忖度しないので、この点は論じられるテーマになると思います— JAPOPSPREMIUM (@Japopspremium) September 8, 2022
「本物の国葬」という言葉はどこから?
「本物の国葬」という言葉は、メディアから広がった言葉と伺えます。
ピンク大好きパー子が一目おく何とそれ以上カラフルな❗️世界の国から愛された❣️世界的大スター❗️エリザベス女王❗️逝く❗️皇室在位歴代最長70年❗️改めて尊敬を含めて真にご苦労さまでした10日後にウエストミンスター寺院で葬儀が行われます勿論❗️国葬に異論はございません❗️ pic.twitter.com/RmX3vxJoED
— 林家ペー【公式】 (@8848pee) September 9, 2022
エリザベス女王がお亡くなりになりましたね…..
こちらこそ、国葬ね。
よい日に! pic.twitter.com/y7MNKL9XWh
— 夏木マリ (@marinatsukides) September 9, 2022
こういった著名人も声を寄せた上で、差別的?と捉える人もいるようです。
さらに、一般の方からもネット上で意見が流れています。
おそらくこれから英国で、本当の国葬というものが行われることになるでしょう。その本物の持つ重みの前で、今、この国の国民の半数以上が懐疑的であるもうひとつの「国葬」がどういうものに見えてしまうか、自公政権は、良識を持ってよく考えてみるべきだと、私は思います。
— torako (@OxEQkLs8l39MBW1) September 8, 2022
枕でエリザベス女王に触れる。「在位70年」に皆が頷く。「在位8年で何が国葬だよ」にドカンと受ける。「英連邦に一生を捧げるとし、その通りに生きた。一方彼は大企業と支持層にしか奉仕しなかった」で再びドカン。様々にバレてしまったのでそうなる。これから我らは本物の国葬を見せつけられるのだ。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) September 10, 2022
エリザベス女王の逝去に伴いイギリスは本物の国葬、安倍さんのは偽物っていう人いますが、普通にソレ失礼ですよ。意見が違ってもいいですけど少し亡くなった方への礼をわきまえることって社会にとって必要な礼儀です。
— 佐藤信顕@葬儀葬式ch 日本一の葬祭系Youtuberです (@satonobuaki) September 9, 2022
昨日も言ったが「英女王の国葬は本物で、安倍元首相の国葬は偽物」と言えるとすれば、それは(民主的に選ばれた)首相より(世襲の)君主が尊いからではなく、英女王の国葬は一定の法に基づき決定・実施されるのに対して、安倍元首相の国葬(儀)は単に政権や自民の場当たりの思いつきで行われるからである
— Shin Hori (@ShinHori1) September 10, 2022
賛否両論ありますね!
さすがに人が亡くなってることなので、一概には良いも悪いもありませんが、
今後も「国葬」のあり方についての論争は深まりそうですね!
エリザベス女王と安倍元首相の国葬を比較!「本物の国葬」とは何?まとめ
エリザベス女王、また安倍元総理が亡くなったことは悲しいことです。
お二方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
今回、このようなタイミングもあり「国葬」という言葉で比較してしまう傾向になったと思います。
まとめとして
- エリザベス女王の国葬は死後2週間以内に議会の同意の上行われる予定
- 安倍元総理の国葬は9月27日に行われる予定
- エリザベス女王と安倍元首相の国葬を比較したら、日本国内で反対意見がとても多い
- 「本物の国葬」という言葉はネット上から広まった
いかがでしたでしょうか?
まだ、お二人の国葬までには少し時間があるので、また何か進展がありましたら追記していきます。
今後の動向にも要チェックです!