
2023年3月から始まるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本代表選手・侍ジャパンのメンバーが決定しました。
そんな中、ラーズ・ヌートバーという見慣れない名前が…。
ラーズ・ヌートバー選手とは、日本でのプロ野球経験はありませんが、アメリカ・メジャーリーグで名門カージナルスのトップバッターを務めるほど、実力を兼ね備えた選手だそうです。
そんなラーズ・ヌートバー選手ですが、日系人でありながら、日本語が話せない?との噂が。。
日本代表なのに日本語が話せないと、プレー中のコミュニケーションが難しいですよね。
ましてや日本代表ともなれば、元々、別のチームのメンバーを集めた集団。
よりコミュニケーションが重要と考えますが、その点は大丈夫なのでしょうか。
ラーズ・ヌートバー選手について調べてみると、日本語が話せない理由として両親が関係していたことがわかりました。
また、コミュニケーション不足が懸念されるなか、どうして日本代表に選ばれたのか、その理由も検証してみました。
ラーズ・ヌートバー選手の日本語エピソードと併せて紹介していきますね!
目次
ラーズ・ヌートバーは日本語を話せない
出典元:THE ANSER
2022年9月、侍ジャパン候補として、名が上がったラーズ・ヌートバー選手。
メジャー2年目にして、名門カージナルスのリードオフマンに定着していて、アメリカでは話題になっています。

日本では聞かない名前だよね!

大谷選手とかばっかりに注目が集まってるからね。
そんな日系人でもあるラーズ・ヌートバー選手ですが、国籍はアメリカになっており、生まれも育ちもアメリカとのこと。
そうなると気になるのは、
「日本語は話せるの?」
ということ。
ヌートバーって日本語大丈夫なのか?日本人選手英語話せなさそう。
— もと (@0503_motomo) January 30, 2023
結論から書くと、ラーズ・ヌートバー選手は
日本語を微妙に話せる
といったところです。

微妙な表現!(笑)
ラーズ・ヌートバーの日本語力について書いていきますね。
2022年9月にWBC日本代表が選出された際に、ラーズ・ヌートバー選手は、
ロサンゼルス国際空港近くのエルセグンドで生まれ育ち、日本語はほとんど話せないが、トンカツやしゃぶしゃぶ、ラーメンなど、日本の食事は大好物だ。
と紹介されています。
このときは、日系人であり、生まれも育ちもアメリカで、まだ素性も知られていないため、
「ラーズ・ヌートバーは日本語を話せない」
と言われていました。
しかし、日本代表に選出され、代表の栗山英樹監督には、勉強中の日本語で
「よろしくお願いします」
と挨拶をしたそうです。
ラーズ・ヌートバー選手は日本代表に選ばれてから意気込みが変わったそうですね。
日本語が話せないやつが日本代表かよ!と思われたくないのでしょう。
たしかに、最近ではサッカーやラグビーでも日系人やハーフの人が代表に選ばれていますが、日本語を話せる人は多いと思います。
そんな中、日本を誇りに思うヌートバー選手も、代表の名に恥じぬように日本語を猛勉強しているという話もあります。

アメリカで育ったのに、日本人ってことを誇りに思ってくれてるなんてありがたいね!

めっちゃ好印象な選手!
ラーズ・ヌートバーが日本語を話せない理由
出典元:Twitter(写真左がヌートバー選手)
ラーズ・ヌートバー選手が現在、必死に日本語を猛練習しているとのことですが、日本語を話せない理由として、両親の影響があったようです。
ラーズ・ヌートバー選手の父・チャーリーさんはオランダ系アメリカ人で、カリフォルニアの大学に在学中に、副専攻として日本語を勉強していたとのこと。
そのときに、交換留学生として、父のチャーリーさんと同じ大学に来ていた埼玉県松山市出身の母・久美子さんと出会います。
そのときのエピソードとして…
親日家である父・チャーリーさんは、久美子さんと仲良くなるも、久美子さんが日本に帰国。
父のチャーリーさんはその後も日本語の勉強も続け、日本で本格的に語学を学ぼうとしたが、直前でホストファミリーに受け入れ拒否をされたそう。
そのため、当時日本に知り合いがいなかった父・チャーリーさんは、唯一の知り合いである久美子さんに連絡をとり、受け入れてもらったとのこと。
その何ともドラマチックなエピソードから結婚にまで至ったとのこと。

ドラマになるストーリー!
そんな両親の間に次男として生まれたラーズ・ヌートバー選手ですが、日本語を話せる父母を持ちながらも、本人は育った環境がアメリカ。
残念ながら、二か国語を話しながらの生活は難しく、英語だけで生活していたことが理由ということで、日本語は少ししか話せないようです。

両親が日本語話せるのに不思議な感覚だね。
ラーズ・ヌートバーが日本語を話せないのに選ばれた理由
そんなラーズ・ヌートバー選手に対し、日本代表に選出された際には、
日本語話せるの?
日本語話せないのにコミュニケーション取れるの?
ヌートバーとの連携大丈夫?
など、心配になる声も上がっていました。
そんなラーズ・ヌートバー選手が日本語を話せなくても日本代表に選出された理由として、
- 日本代表のグローバル化
- 出場資格を満たしている
- 実力がヤバい
などの理由があります。
理由①日本代表のグローバル化
ラーズ・ヌートバー選手が日本語を話せなくても代表に選出された経緯としてWBC日本代表監督の栗山英樹監督もこう答えています。
「グローバル化していく中で、いろいろなところで野球をやっている人たちが集まって野球をやるのは凄く意味がある。本人にも“歴史の第一歩なんだ”と伝え、凄く喜んでくれていた」
「お母さんが日本の方で、家族が喜んでくださったのがうれしい。そういうつながりを持つ中で、日の丸を背負うことの意味は大きいんだなと感じた」
ラグビー日本代表が良い例でもあり、だんだん日本代表にも日本人顔ではない選手が増えています。
バスケット業界でも八村塁選手が良い例ですよね。
グローバル化、多様性という言葉が流行っているように、日本から世界へといった意識が向けられている証拠でしょう。

日本から海外へ行くことは多かったけど、今度は海外から日本へプレーする選手が出てくると刺激になって良いよね。
理由②出場資格を満たしている
ラーズ・ヌートバー選手は、実は国籍がアメリカです。
アメリカ国籍なのに日本代表になれるの?と不思議に思う方もいますが、日本代表の条件として、
- ①当該国の国籍を有する
- ②当該国の永住資格を有する
- ③当該国で出生した
- ④本人の親のどちらかが当該国の国籍を有する
- ⑤本人の親のどちらかが当該国で出生した
があり、ヌートバー選手は、母・久美子さんが④と⑤の条件を満たしていることになります。
ちなみにダルビッシュ有選手も同じような条件で日本代表に選ばれています。
理由③実力がヤバい
ラーズ・ヌートバー選手の日本語力が注目されていますが、もちろん野球の実力もすごいため選出されています。
日本の皆さん。
これが侍ジャパン、ラーズ・ヌートバーです。
少しだけお見せします。#wbc #侍ジャパン #ヌートバー pic.twitter.com/295TBKg4mF
— デニール・ヤング (@mizukamiryo_o) January 28, 2023
前述しましたが、ヌートバー選手が現在所属するカージナルスは、2022年のシーズンで3年ぶりの地区優勝を飾り、プレーオフには4年連続の出場となります。
そんな強豪チームのトップバッターを務めていたのがラーズ・ヌートバー選手。
ヌートバー選手としての特徴は、
- 外野ならどこでも守れる
- 選球眼も良い
- 三振も少ない
- プレーオフで打率3割超
- 強肩で栗山監督のお墨付き
など、海の向こうの活躍はほぼテレビでは目にしないものの、実力を見るのが楽しみな選手です。
ラーズ・ヌートバーの日本語エピソード
ラーズ・ヌートバー選手は、代表に選出されてから、必死で日本語を勉強しているというエピソードがありました。
――日本語の勉強をしているのか。
「ちょっとはトライしたけど、新しい言語を1カ月で学ぶのは難しい(笑)。自分のベストはトライしたよ。母が日本の国歌を家で歌っているから、それを真似したりしている(笑)。僕は日本へ行って日本の文化に敬意を払うようにしたい。自分自身や家族を困らせるようなことはしたくない。できる限りの敬意を払い、悪い印象を残さないようにしたい。初めて米国生まれとして選ばれわけだから、失敗はしたくない」
引用元:スポニチ
このヌートバー選手の応えはめちゃめちゃ好印象ですよね。

日本語が難しくても日本に対し経緯をはらう姿勢、そしてアメリカ育ちながら日系人初の日本代表としての意識の高さ。

これはヌートバー選手に期待できるね!
他にも、ラーズ・ヌートバー選手は、この短期間で日本語を完璧に取得することは難しいと考えられていて、そこは大谷翔平選手の専属通訳の水原一平さんがフォローをしてくれるとのことです。
このラーズ・ヌートバー選手の日本語に関して、番外編として、同じ日本代表に選出された鈴木誠也選手が、
言葉がなかなかわからない中で代表に入るのは難しいと思うので、なるべく手助け出来たらと思うとした上で、
『変な日本語教えないようにね』との記者の質問に
「それはもうそれしか教えないですよ(笑)」と答えていました。
それが一番盛り上がりますからね。とのこと。
出典元:Twitter
鈴木誠也選手の悪戯心でしょうが、信頼があるからこその冗談でしょうね。
チームメイトとの仲が結果にも影響してくると思いますので、仲良くなるきっかけとなって欲しいですね。
ラーズ・ヌートバーは日本語を話せない理由まとめ
いかがでしたでしょうか?
ラーズ・ヌートバー選手は日本語が今現在は微妙ということがわかりましたが、それも父母からの影響で、育った経緯もあったとのこと。
そんなハンデがありながらも、日本代表に選抜されたのは素晴らしいことですよね。
そして、そんなハンデがありつつも、一生懸命日本語を練習しているヌートバー選手の日本愛にも感動しました。
まとめとして
- ラーズ・ヌートバーは日本語は話せないが必死に練習中
- ラーズ・ヌートバーが日本語が話せない理由は両親が影響
- ラーズ・ヌートバーが日本語が話せなくても選出された理由は実力がヤバいから
2023年の3月から開幕するWBCですが、ラーズ・ヌートバー選手が日本人初の日系人の代表選手だけにその活躍に注目が集まりますね!
しかも、そのプレーを見たことがない人がほとんどなので、余計に期待値が高まりますね!
そんなワクワクする気持ちを胸にしまっておきながらヌートバー選手が出てくるのを楽しみにしたいと思います!
またラーズ・ヌートバー選手の日本語について新しい情報が入りましたら追記していきますね!