
車いすテニスの第一人者でもある国枝慎吾選手が、2023年1月22、引退を発表しました。
国枝慎吾選手は、現在38歳になります。年齢的にもまだ少し続けられた気もしますが、引退理由は何だったのか気になりますね。
国枝慎吾選手はパラリンピックでも多くのメダルを獲得し、グランドスラム車いす部門でも世界歴代最多となる50回も優勝しています!
驚きの成績に、最強説もありますが、引退するに至った理由を探ってみました!
国枝慎吾の引退理由とは
車いすテニス世界ランキング1位の国枝慎吾選手が、2023年1月22日に現役を退く引退届を国際テニス連盟に提出しました。
その後、自身のTwitterでも引退を発表。
本日1月22日、引退することをご報告致します。皆様今まで本当に有難うございました!@UQAmbassadors @yonex_jp @HondaJP @ANA_travel_info @in_jelly_ @reitakuuniv @BNYMellon @NEC_jp_pr @irctire_bike #oxengineering pic.twitter.com/LVaNzlYJ5i
— 国枝慎吾/Shingo Kunieda (@shingokunieda) January 22, 2023

日本では車いすテニスの第一人者と言われていますが、すべての四大大会とパラリンピックで優勝するなど、「生涯ゴールデンスライム」を達成し、偉業を成し遂げたことは、同じ日本人としても誇りに思いますよね。
以前、テニス界で有名なフェデラー選手が、
「なぜ日本にはあなたのような選手が出てこないのか」
との問いかけに、
「日本には“シンゴ”がいるじゃないか」
と答えたというエピソードは有名すぎますよね。
Thank you, Roger!!!
フェデラー選手がいたから、こんなにもテニスが好きになった。一緒にプレー出来たのは、一生の宝物です。@rogerfederer @UQAmbassadors pic.twitter.com/txacxYZhlJ— 国枝慎吾/Shingo Kunieda (@shingokunieda) September 15, 2022
そんな国枝慎吾選手ですが、引退理由が気になるところです。
ちなみに、国枝慎吾選手と同じ車いすテニスプレーヤーで宿敵のライバルとも言われるうフランスのステファン・ウデ選手は2023年現在52歳でも今だ現役です。
国枝慎吾選手は年齢的にも40歳前で、最近では、他のスポーツでも40歳を過ぎてからでも現役を継続しているアスリートも多く、ウデ選手が良い例のように選手生命が長くなったと言われていますが、どうなのでしょう。
そこには国枝慎吾選手だからこその引退理由がありました。
ひとつずつ見ていきますね。
引退理由①「オレは最強」説
国枝慎吾選手と言えば、パラリンピックでは、金メダルをシングルスで3個、ダブルスで1個獲得していて、さらに5大会連続(2004年アテネ〜2020年東京)でメダル獲得しています。
そんな国枝慎吾選手ですが、引退理由として「オレは最強」説があります。
国枝慎吾選手が引退を発表した際、
最後まで世界1位のままでの引退は、カッコつけすぎと言われるかもしれませんが、許してください
と書かれいています。
国枝慎吾選手自身が世界1位で「最強」ということを自負しており、敵がいないとも言い換えれるのではないでしょうか。
この「最強説」についてのエピソードとして、2006年10月、国枝慎吾さんが22歳のとき、メンタルトレーナーでもあるオーストラリア人のアン・クインさんに、
「慎吾、鏡の前で毎日『オレは最強だ!』と言い続けなさい」
と言われたそうです。
当時、国枝慎吾選手は世界ランキングでも10位になるかならないかの位置にいて、メンタルトレーナーのアン・クインさんに「僕は世界一になれると思いますか?」と聞いたときにこの助言をもらったと言います。
ちなみに国枝慎吾選手のラケットにはこの「オレは最強だ!」と書かれた白いテープが貼ってあるそうです。
国枝慎吾選手の引退理由のひとつとして、「最強のまま引退したかった」という思いがあったのかもしれませんね。
引退理由②完全燃焼
国枝慎吾選手は引退発表の際、
昨年10回目の年間王者になったことでもう十分やりきったという感情が高まり、決意したしだいです
と書かれています。
つまりこれは「完全燃焼」ということでしょう。
たしかに国枝慎吾選手の成績を見れば、右に出る者がいないくらい素晴らしい成績です。
スポーツ選手ではなかなか「やりきった」という感情になることは難しく、怪我や体力の限界という言葉で引退される人が多いように思います。
それに比べ、国枝慎吾選手の完全燃焼宣言は、本当に「やりきった」と言えるのでしょう。
引退理由③体力的な問題
国枝慎吾選手は引退発表の際、
ツアーで戦うエネルギーが残りわずかであることを感じる日々でした
と書かれています。
これは、体力的な問題とも言えるのではないでしょうか。
世界四大大会のツアーをまわるともなると、
- 全豪
- 全仏
- 全英
- 全米
と1年間で4つの大陸を渡るということになります。
国枝慎吾選手は、2020年に開催されるはずだった東京オリンピックが1年延期になった際、本来であればそこに照準をあわせ「自分史上最強」とまで宣言していたにも関わらず、延期されたことにより、
2021年に入ると思うようなショットが打てず「体」と「技」への不安が「心」にまで影を落とし、眠れない日々が続き、時には睡眠薬に頼るほどだった
そうです。
つまり、
- オリンピックでのプレッシャー
- 四大大会をまわるというプレッシャー
- 世界ランキング1位を維持するというプレッシャー
に自分の心がエネルギー切れになったと思われます。
さすがに重圧がすごかったのではないでしょうか。
一般人には体験し難いことですが、長年追われる立場というのは孤独との戦いみたいなものだと思います。
そういった点でも長く国枝慎吾選手のプレーをみたいと思う反面、早く休ませてあげたいという感情も生まれてきますよね。
引退理由④怪我の影響
国枝慎吾選手の引退理由として、怪我も関係しているのではという噂があります。
本人は引退発表の際、「十分やりきった」と宣言していますが、もしかすると怪我も含めての「十分やりきった」の言葉だったかもしれません。
その理由として、2016年、国枝慎吾選手が32歳のときに出場したリオデジャネイロパラリンピックでのまさかのベスト8敗退だったときの敗因として
右肘の手術
ということがあったからです。
実は、このリオデジャネイロパラリンピックの5ヶ月前、当初痛めていた右肘のクリーニング手術を受けたそう。
この右肘の怪我があったときには日常生活にも影響が出るほど悪化し、国枝慎吾選手はこのときに「引退」を考えたときもあったそうです。
国枝慎吾選手のプレースタイルの特徴として得意の「バックハンド」を多用することがあります。
写真で見ても分かる通り、国枝慎吾選手は右肘に負担がかからないようにサポーターもしています。
その国枝慎吾選手の得意なバックハンドが引き金となって右肘の怪我に繋がり引退理由のひとつとなったのかもしれません。
国枝慎吾の引退理由「オレは最強」説まとめ
いかがでしたでしょうか?
国枝慎吾選手の引退は寂しいですが、有終の美で、「オレは最強!」ということでめちゃくちゃかっこよく引退という形になりましたね。
アスリートの身の引き方としては最高ではないでしょうか。
まとめとして
- 国枝慎吾の引退理由はオレは最強説でかっこよすぎる
- 国枝慎吾の引退理由は体力的な問題も考えられる
- 国枝慎吾の引退理由は怪我の影響も考えられる
国枝慎吾選手の引退理由が気になるところでしたが、引退発表から予想されるものを取り上げてみました!
そんな国枝慎吾選手のことを温かく見守りながら、今後の活躍にも注目していきたいと思います!
最後までお読み頂きありがとうございました!