竜とそばかすの姫の舞台モデルはなぜ高知?細田守監督の特別な思いとは?

『時をかける少女』(06)『サマーウォーズ』(09)『バケモノの子』(15)などでも有名な
細田守監督の長編アニメ映画として第7作目となる『竜とそばかすの姫』が大ヒットしましたね!

細田監督の作品は、独特な色彩感覚や表現方法、独自のグラフィック、ストーリー性も楽しめる内容ですよね!
そんな「竜とそばかすの姫」ですが、映画内で使われたイメージする場所が高知県ではないか?と噂されています。そこでモデルとして高知県を選んだ理由や細田監督の思いを追ってみました!

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竜とそばかすの姫の舞台はなぜ高知県?

今まででも細田監督の映画作品は日本のどこかがモデルになっていることが多いです。

  • 「サマーウォーズ」:長野県上田市
  • 「おおかみこどもの雨と雪」:富山県上市町
  • 「未来のミライ」:神奈川県横浜市
  • 「バケモノの子」:東京都渋谷区

細田監督は富山県出身ですが

田舎の風景を主にした作品
都内を中心とした作品

分かれている感じがしますね。

都会と田舎、現実とバーチャルを描くことが多いのもそういった理由が関係しているのかもしれませんね。

細田守監督が高知を選んだ理由とは?

竜とそばかすの姫のモデルは高知!

映画を作るにあたって、全国各地を回って自分の目で確かめました。高知にも2019年の夏に初めて来て、いろんな所を巡っていた時に「何かいいかも」と感じたんです。舞台の候補はいくつかに絞っていたのですが、最終的に高知をもっと見てみたいと思い、その年の8月末にもう一度訪れました。自然の美しさに再度感銘を受け、決意しましたね。

引用元:ほっとこうちWEB

このように語る細田守監督。

映像美にこだわる細田監督ですので
『自然の美しさ』
というところがキーワードだったのではないでしょうか。

細田守監督が気に入ったスポットは川?

やっぱり、仁淀川鏡川です。もともと仁淀川がきれいだということは知っていましたが、実際に行って見てみると想像以上にきれいで、不思議なパワーがありました。また、鏡川にはドラマを感じますね。町の中を流れる川は全国各地にあるけれど、鏡川は特に町との一体感もあって、とても絵になると思いました。

引用元:ほっとこうちWEB

「不思議なパワーを感じた」「ドラマを感じた」

さすが、ヒット映画を連発する監督。感じるものが違うようですね。

実際に2つの川を見ていきましょう。

仁淀川(によどがわ)

仁淀ブルーと言われ奇跡の清流と呼ばれています。

神秘的な透き通った綺麗な青色の川です。
水質が綺麗だからこそ、このような鮮やかな色になるそうです。
実際に映画で使われたシーンと照らし合わせてみましょう。

鏡川(かがみがわ)

「平成の名水百選」にも選定されている「市民の川」だそうです。

坂本龍馬が雨の日に「どうせぬれるきに」といって泳いだエピソードがあるそうです。
こちらもシーンと照らし合わせてみましょう。

Twitterでも紹介されています。

細田監督の思いは「対比する世界」を描きたかった?

インターネットの世界の中心にいる歌姫が、実は“世界の果て”のような場所にいる少女だった、という対比を描きたいと思った時に、日本における“世界の果て”みたいな場所ってどこだろうと思っていろいろ見て回ったんです。
インターネットの世界には何十億人もの人が集まっている。それはすごく対比的だなと思うんです。でも、そういうところからこそ、別の世界で一種の才能を発揮する人が出てきてほしい、とも思うんです。高知に住むすずがベルとして<U>の世界で歌姫となっていったように、東京ではなく、そういうところにいてほしい、と。そういう思いを込めて高知県を舞台にしようと思いました。

引用元:SWITCH ONLINE

実は「限界集落」という言葉が生まれたのが先程紹介した仁淀川流域だったそうです。

細田監督は、地域の人口減少下を目の当たりにし、
自身の出身地富山県でも少子化問題は解決していないことを懸念し、
今まさに成長しつつある子どもたちのことを想像した時に、
「ある種、追い詰められたような気持ちになることもあるんじゃないか」と思ったそうです。

そのような地域の減少化、未来の子どもたちのことを考えて「竜とそばかすの姫」の作品作りに臨んだようです。

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竜とそばかすの姫の舞台を巡ってみた

ここで聖地巡礼としてなかなか直接行けない人のためにいくつかシーンと照らし合わせてピックアップしてみました!

浅尾沈下橋(あそおのちんかばし)

映画の中では一番印象に残る場所ですね。
主人公すずの生まれ育った町になります。
流れている川は先程も出てきた仁淀川です。

高知駅

すずが夜行バスで東京を向かう時のシーンです。

帯屋町商店街

商店街のアーケードを通るシーンがあります。
クジラのモチーフが印象的ですね。

ふれあいの里 柳野

主人公すずの家の近所で、友人のひろちゃんとのシーンがあります。
移動販売車も描かれていて、田舎をイメージするにはピッタリですね。

鏡川の防波堤

先程も紹介した鏡川。
細かいところまで描かれていますね。

能津小学校

映画でのシーン。全く同じ場所のようですね。

映画内では廃校の設定になっています。
こちらの小学校は関係者以外立入禁止なので注意が必要です。

竜とそばかすの姫の舞台モデルはなぜ高知?細田守監督の思いとは?まとめ

いかがでしたでしょうか?
細田守監督の作品の中でも、また思い入れが強い作品だということが納得しますね。
日本の自然美を大切にしている心は素晴らしいですね。

まとめとして

  • 竜とそばかすの姫の舞台に高知県を選んだのは細田監督が自然の美しさに感銘を受けたから
  • 竜とそばかすの姫の舞台の高知県には神秘的な綺麗な川が流れている
  • 竜とそばかすの姫の舞台の高知県では聖地巡礼する素晴らしい場所がたくさんある

高知県のことを知らない人も多いと思いますので、映画を通じて何か気づけるきっかけになると良いですね。
また細田守監督の映画が出ましたら紹介していきたいと思います!

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